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演出という文化

サミットプロデューサーの林です。

 今日は専大松戸「ケ・セラ・セラ」の公開ゲネでした。満員御礼。そしてもちろん田中さんの公開ダメ出しもありました。明日はいよいよ「高校演劇サミット2012」の初日です!

 田中さんにサミットディレクターとして各作品の稽古に関わっていただいて、本当によかったです。田中さんの稽古が常にすばらしかった。「演出ってこういうことなのか」「演出家ってこういうことをする人なのか」「演出を受けるってこういうことか」「演出家はこうやって俳優と関係をつくっていくんだ」「演出するときってこんなにいろいろな言葉を使うのか」「演出家ってこういう気遣いをするものなのか」などなど。田中さんは「演出」という文化の体現者として、各高校にその文化を強く印象づけたはずです。このことが田中さんの最大の功績だと思います。なぜなら、私が思うに、高校演劇には「演出」という文化がない、あるいはあっても弱いと思うからです。多くの高校生たちに「演出」という文化に触れてほしい。ダメ出しを公開したのもそんな願いゆえです。

 「高校演劇サミット2012」は明日はじまって明後日おわりますが、田中さんのもたらした文化が各高校にながく残って、その影響が今後の作品にちょっとでも感じられるとうれしいです。たぶん田中さんの側もみなさんからの影響を受けて、なにかがちょっと変わったんじゃないかと思います。「高校演劇サミット」はそのようなものでありたいです。

幕が上がる

サミットディレクターの田中です。

今日は平田オリザさんの高校演劇を題材とした傑作青春小説のタイトルを使ってみました。今日は専大松戸の公開ゲネプロ(本番と全く同じリハーサル)。沢山の高校生と父兄で劇場であるアトリエ春風舎は超満員でした。

専大松戸はとにかく照明、音響ともにきっかけが多い!高校演劇でこんなにスモーク炊く事があるのかってくらい炊いてます(笑)大きな、そして根源的な問題について、高校生が正面からぶつかって考えた、清々しい作品に仕上がっています。そして専大松戸の大きな特徴としては「ちょっと目を離すとネタが増える」ところ。稽古に数回お邪魔したのですが、毎回ネタが増える。劇場に入ってからも場当たり→ゲネプロの間にさえ、増えている。笑いの要素も見所の一つです。

もはや恒例となった公開ダメ出し、少し慣れてきました。照明の井坂さんに「公開ゲネプロにとても適した演出家だ」と、喜んでいいのかなんだか分からないコメントを頂きつつ、今日も無事に一日を終えました。

そしていよいよ明日、高校演劇サミットの幕が上がります。皆様お誘い合わせの上、ぜひ高校演劇を観に来てください。

 

数多のトラブルを乗り越えて。

サミットディレクターの田中です。

高校演劇サミット、小屋入りしております。12月8、9日で仕込み、各校の場当たりをし、今日までに女子聖学院、村田女子のゲネプロ(本番と全く同じ状態のリハーサル)が終わった。このゲネプロは高校生限定で公開しており、ゲネプロ終了後、サミットディレクターによる公開ダメ出しも行なわれます。これはなかなかレアな企画なのですが、評判も上々のようなので、高校演劇サミットの名物企画になれば良いなぁ、などと思っております。

ところで、通常の公演と違い、3校分の仕込み、照明、音響ですからトラブルが起きないわけがない!今回も音響の森内さん、照明の井坂さん、制作の金澤さんの八面六臂の活躍により支えられています。今日もとある事情で大変だったのですが、終わってみれば良い経験でした。そんなこんなで村田女子、一回限りの幻のゲネプロも無事終了。

女子聖学院のときも、村田女子のときも公開ダメ出しはとても緊張したのですが、同時にとても幸せな時間でもあります。だから、やはり緊張するでしょうけども明日の専大松戸のゲネプロも楽しみすぎるのです。このような機会を与えてくださったプロデューサーの林さんに感謝です。そして、数多のトラブル(笑)や生徒にとっては針のむしろのような公開ゲネプロ&ダメ出しを経て、言ってみれば満を持しての本番です。15日、16日多くの方に観て貰えることを願ってやみません。

村田女子!

サミットプロデューサーの林です。

本日は村田女子の稽古場を訪ねました。田中さんが、例によってがしがしと、かつ丁寧に稽古を進めていきます。村田女子は去年は関東大会に、2010年は全国大会(宮崎大会)に出場した学校です。考えてみたら、去年の前橋南も、おととしの甲府昭和も、みんな2010年の全国大会に出場した学校なのでした。そんな学校がアトリエ春風舎でやってくれるなんて、すばらしい。ありがたいことです。

女子聖学院、最終稽古!

サミットディレクターの田中です。

今日は昨日に引き続き女子聖学院へ。早いもので今日が最終稽古、と言っても3日後には小屋入りですからもうそういう時期です。

今日は「夏芙蓉」のラストシーンを中心に稽古。傑作戯曲の名場面ですね。女子聖学院の生徒達は本当に自主性に溢れ、演劇に貪欲です。もっともっと稽古をしたい、というエネルギーに満ちあふれています。今日もついつい延長してしまいました。

ちなみに「夏芙蓉」という花は存在しません。作家・中上健次の造語ですね。中上健次と言えば、「千年の愉楽」という小説を、急逝した若松孝二監督が映画化しました。これは同監督の遺作でもあります。当然、この映画の中にも「夏芙蓉」は出てくるでしょう。来年3月の公開が楽しみです。

では、本日の稽古写真をば。最後のまとめをしているところですね。いつも顧問の筑田先生がiPadで撮影してくれています〜

女子聖学院を訪ねました!

サミットプロデューサーの林です。

女子聖学院の稽古場を訪ねました。田中さんががしがし稽古を進めていきます!稽古を眺めながら、夜中に真っ暗な校舎のなかを歩いてこの教室までひとりで来るのは相当こわいことだろうなぁだなんて想像していました。

 

12月15日のトークゲスト決定!

サミットプロデューサーの林です。

12月15日(土曜)のトークゲストをお知らせします。青☆組の主宰、劇作家・演出家の吉田小夏さんです。サミットディレクターの田中圭介さんとの対談形式で、高校演劇について、各上演作品について、その他について、諸々語っていただきます。ぜひ楽しみになさってください。私も楽しみです!

トークゲスト決定!

サミットプロデューサーの林です。

12月16日(日)のトークゲストが決定しました。あなざーわーくすのわたなべなおこさんをゲストとしてお招きします。わたなべさんは観客参加型の「レクリエーション演劇」という独自の作風で知られ、国内外で作品を発表している演出家です。サミットディレクターの田中圭介さんとの対談形式で、高校演劇や個々の上演作品についておふたりに語り合っていただきます。どうぞお楽しみに!

12月15日(土)のゲストも近日中にお知らせします。

専修大松戸、3回目の稽古に行ってきました。

サミットディレクターの田中です。専大松戸、3回目はアップも飛ばして最初から稽古!この日は高校演劇サミット照明の井坂さんと、松戸高校の阿部先生も見学にいらっしゃいました。さて、この学校は生徒創作の脚本なのですが、今回は自ら改稿してきて、それがまたとても見事な出来!元々の台本の良いところを残しつつ、かなり整理された本になりました。

脚本の内容はほぼ実話、ということで現代の高校生の悩みや葛藤、仲間意識が良くでた高校演劇ならではの作品になっていると思います。…しかし「ほぼ実話」とは言うわりにはネタが満載のコメディタッチ。普段からそんなに笑いを追求しているのか!?とつっこみたくなりますが、部内はそれも納得の楽しい雰囲気で笑いが絶えません。限られた稽古時間の中で「他に見て欲しいところとかある?」と聞くと必ずネタのシーンを、という回答が。

演劇が好きで、部活が好きで、でもある意味とても普通の高校生をエンジョイしているようにも見える良い部活。自分が高校生のときにあったら入りたかったなぁ。

 

都立白鴎高校を訪ねました!

サミットプロデューサーの林です。応募校を訪ねるシリーズの4回目。今日は都立白鴎高校を訪ねました。(高校演劇界のレジェンド、あの「学びの庭に集い来て」の白鴎高校です)。日曜日ですが、来月の校内公演に向けて稽古中の彼ら。そんな中お時間をいただいて、応募作品についてお話したり、簡単なワークショップをしたり。あっという間の3時間でした。校内公演、がんばってください!