投稿者「たなか」のアーカイブ

幕が上がる

サミットディレクターの田中です。

今日は平田オリザさんの高校演劇を題材とした傑作青春小説のタイトルを使ってみました。今日は専大松戸の公開ゲネプロ(本番と全く同じリハーサル)。沢山の高校生と父兄で劇場であるアトリエ春風舎は超満員でした。

専大松戸はとにかく照明、音響ともにきっかけが多い!高校演劇でこんなにスモーク炊く事があるのかってくらい炊いてます(笑)大きな、そして根源的な問題について、高校生が正面からぶつかって考えた、清々しい作品に仕上がっています。そして専大松戸の大きな特徴としては「ちょっと目を離すとネタが増える」ところ。稽古に数回お邪魔したのですが、毎回ネタが増える。劇場に入ってからも場当たり→ゲネプロの間にさえ、増えている。笑いの要素も見所の一つです。

もはや恒例となった公開ダメ出し、少し慣れてきました。照明の井坂さんに「公開ゲネプロにとても適した演出家だ」と、喜んでいいのかなんだか分からないコメントを頂きつつ、今日も無事に一日を終えました。

そしていよいよ明日、高校演劇サミットの幕が上がります。皆様お誘い合わせの上、ぜひ高校演劇を観に来てください。

 

数多のトラブルを乗り越えて。

サミットディレクターの田中です。

高校演劇サミット、小屋入りしております。12月8、9日で仕込み、各校の場当たりをし、今日までに女子聖学院、村田女子のゲネプロ(本番と全く同じ状態のリハーサル)が終わった。このゲネプロは高校生限定で公開しており、ゲネプロ終了後、サミットディレクターによる公開ダメ出しも行なわれます。これはなかなかレアな企画なのですが、評判も上々のようなので、高校演劇サミットの名物企画になれば良いなぁ、などと思っております。

ところで、通常の公演と違い、3校分の仕込み、照明、音響ですからトラブルが起きないわけがない!今回も音響の森内さん、照明の井坂さん、制作の金澤さんの八面六臂の活躍により支えられています。今日もとある事情で大変だったのですが、終わってみれば良い経験でした。そんなこんなで村田女子、一回限りの幻のゲネプロも無事終了。

女子聖学院のときも、村田女子のときも公開ダメ出しはとても緊張したのですが、同時にとても幸せな時間でもあります。だから、やはり緊張するでしょうけども明日の専大松戸のゲネプロも楽しみすぎるのです。このような機会を与えてくださったプロデューサーの林さんに感謝です。そして、数多のトラブル(笑)や生徒にとっては針のむしろのような公開ゲネプロ&ダメ出しを経て、言ってみれば満を持しての本番です。15日、16日多くの方に観て貰えることを願ってやみません。

女子聖学院、最終稽古!

サミットディレクターの田中です。

今日は昨日に引き続き女子聖学院へ。早いもので今日が最終稽古、と言っても3日後には小屋入りですからもうそういう時期です。

今日は「夏芙蓉」のラストシーンを中心に稽古。傑作戯曲の名場面ですね。女子聖学院の生徒達は本当に自主性に溢れ、演劇に貪欲です。もっともっと稽古をしたい、というエネルギーに満ちあふれています。今日もついつい延長してしまいました。

ちなみに「夏芙蓉」という花は存在しません。作家・中上健次の造語ですね。中上健次と言えば、「千年の愉楽」という小説を、急逝した若松孝二監督が映画化しました。これは同監督の遺作でもあります。当然、この映画の中にも「夏芙蓉」は出てくるでしょう。来年3月の公開が楽しみです。

では、本日の稽古写真をば。最後のまとめをしているところですね。いつも顧問の筑田先生がiPadで撮影してくれています〜

専修大松戸、3回目の稽古に行ってきました。

サミットディレクターの田中です。専大松戸、3回目はアップも飛ばして最初から稽古!この日は高校演劇サミット照明の井坂さんと、松戸高校の阿部先生も見学にいらっしゃいました。さて、この学校は生徒創作の脚本なのですが、今回は自ら改稿してきて、それがまたとても見事な出来!元々の台本の良いところを残しつつ、かなり整理された本になりました。

脚本の内容はほぼ実話、ということで現代の高校生の悩みや葛藤、仲間意識が良くでた高校演劇ならではの作品になっていると思います。…しかし「ほぼ実話」とは言うわりにはネタが満載のコメディタッチ。普段からそんなに笑いを追求しているのか!?とつっこみたくなりますが、部内はそれも納得の楽しい雰囲気で笑いが絶えません。限られた稽古時間の中で「他に見て欲しいところとかある?」と聞くと必ずネタのシーンを、という回答が。

演劇が好きで、部活が好きで、でもある意味とても普通の高校生をエンジョイしているようにも見える良い部活。自分が高校生のときにあったら入りたかったなぁ。

 

村田女子、二回目

昨日、村田女子に二回目の訪問。

日曜日で学校に来ている生徒は演劇部だけ。

なんとこの日の部活開始は7時半だったとのこと。は、早い。

今回、生徒や顧問の南先生の希望もあって、村田女子の脚本「各駅」はかなり手を入れています。元々は生徒達と先生で話し合いながら進めてきた創作脚本。しかし自分達で納得いかない部分もあったとのことで、一回目に訪れたときにそのあたりをヒアリングしつつ、こちらで改稿というか潤色というか、をすることになりました。

生徒達や先生と話ながら潤色プランを考え、実際の潤色は劇作家のオノマリコさんに依頼。女子高生のキラキラした日常を陰影つけつつ素敵に潤色できるのはこの人しかいないでしょう。というか、なかなかに贅沢な話だと思っています。快く引き受けてくださったオノマさん、ありがとうございました。

素敵度と共に当然、難易度もあがったわけですが、稽古好きで真面目なここの子達ならきっと自分達のものにしてくれるでしょう。いくつかの宿題をだして、この日は夕方前には学校を出ました。次回もとても楽しみです。

田中圭介

女子聖学院の初稽古!

サミットディレクターの田中です。なんか偉そうな名前ですが、もっぱら高校を訪ね、いつも通り遊んだり稽古見させてもらって笑ってたり、稽古っぽいことするという楽しい役目です。

今日は女子聖学院を訪ねました。本当に綺麗で素敵な学校!少しお話をし、ワークショップをやった後に早速稽古。「夏芙蓉」という高校演劇の世界ではとても有名な作品。素晴らしい台本なので、もっと一般への認知度も広がればいいのになーと思いつつ、これをやれるのも高校生の特権か、なんて考え直したり。

演出ではラストを少し変更。時間が無く、方向性を示したところで、タイムアップとなるも、見学に来ていた中学生(中高一貫校)が泣くということもありました。泣ければ良いというわけでは決してないけれど、何度も観ているはずの彼女に、今日はまた別の見え方だったのであればひとまず成功ってことにしておこう。

ここの生徒はどんどん自分達でアイデアも出すし意見も言う、次回まで少し空くけどきっと大きく変わっていることと思います。楽しみ楽しみ。

明日は村田女子を訪ねます。